カーリースで軽を買う。メリット、デメリットとローン審査の仕組みを現役の車屋が教えます
こんにちは。滋賀県草津市にあります、自動車販売業者のcolor’s草津店、原田雄介と申します
今回は最近巷でよく聞くカーリースについてお話をしようと思います。「新車が月々1万円から乗れる!!」「全部コミコミ」「車検やメンテナンス付きで安心!」とか、大手のリース会社等がたくさん広告を打ってますよね。みなさんも1度くらいはTV、ラジオやweb等で目にしたことはあるかと思います。まだまだ不景気な昨今、新車が本当に月々1万円で乗れるなら、こんな良い話はないですよね。しかもリースという触れ込みなので、車を買うのではなく、借りるという感覚なので、なんか気軽に出来そうじゃないですか?
本当にそうなのか?実証していこうと思います。最後までよろしくお願いします
カーリースの仕組み
上の写真をご覧ください。
赤い矢印で表示されているのが通常ローンで購入された場合です
車両本体+諸費用+オプション代金の全てをお支払い頂く必要があります。支払い完了後は車は自分の物となりますので、いつでも売却可能です
一方青い矢印で表示されているのがリースや残価設定ローンで購入された場合です
左側の車両本体+諸費用+オプション代金+毎年の自動車税+車検等のメンテナンス代金を大体5年~7年くらいで、右側の□部分の残価を差し引いて支払いをします。支払い期間完了後は選択肢があります
① リース会社もしくは車屋さんに返却する
② 完済後も乗るつもりなので、現金で一括支払いする
③ 完済後も乗るつもりだが、現金一括払いはちょっと厳しいので、再リースや再ローンを組みなおす(契約内容によって不可の場合有)
大体こんな感じですが、リースの場合は契約内容によりますが、毎年の自動車税+支払い期間中の車検代+オイル交換等のメンテナンスが含まれる場合が多いです。全部コミコミと言われる理由はここにありますね
自由設定型ローンフリーダム1についてのお問合せはこちらをクリック↓
カーリースの契約方法
① まず欲しい車種、グレード、色、オプション等を決めます
② 車検やメンテナンス等を追加するか選択します
③ 月間、もしくは年間の大体走るであろう走行距離を確認して、リース満了時の車の金額(これを残価といいます)を決定します。※これは車屋さん、もしくはリース会社が決定する事項となります
④ 頭金、ボーナス金額、下取車等の金額を決めてもらうと、月々の支払い額が算出されます
➄内容に納得すれば、リース会社やローン会社に与信審査をします
⑥ 審査がOKとなりましたら、契約→納車→リース満了まで乗る
こんな流れとなります
カーリースのメリット
① 毎年の自動車税、車検、オイル交換等のメンテナンスを追加した場合は家計の支出が一括管理出来るので楽ちん
➁残価を設定して支払いをするので、月々の支払金額を抑えられる(?)
本音で言いますと、メリットはこれくらいしか思い浮かばないです・・続いてはデメリットです
カーリースのデメリット
① リース期間満了後の車の残価設定の金額が安い
これは車屋さん、もしくはリース会社が決めるので5~7年後の残価は低めに設定します。なぜかというとリース満了後の金額は安めに設定しておかないと、下取りや買取で車を返却された時に車屋さんやリース会社が損をするからです。ですので5~7年後の実際のオークション相場よりは安めに金額設定をしてリスクを少なくします。残価設定金額が安いとどうなるか?ですが、当然月々の支払い金額は高くなりますよね
➁月間(年間)走行距離の取り決め
一般的に走行距離の取り決め基準は月間1000km、年間1万kmが基準となります。5年後には50000km、7年後には70000kmですね。ただしリース会社の定める基本残価は月間250km、年間3000km位の基準が多いです。5年後には15000km、7年後には21000kmです。そんな少ない距離で車に乗られる方は弊社の顧客でもごくわずかです
それより距離を乗られる方はもっと多い距離での残価を設定します。当然残価は安くなり、月々の支払い金額は高くなりますよね
③ 途中解約をする場合は違約金が発生する
契約条件によりますが、
●リース期間中に事故での全損で廃車になった
●リース期間中だが、どうしても乗り換えや、車を手放さないといけない事情が出来た
上記の案件は基本違約金が発生するとお考えください
④ リース満了時の車の状態が、契約時の条件を満たさない場合は差額を支払う必要がある
●走行距離が契約時の走行距離より多い
●外装の傷、へこみが多い
●期間中に事故をしたので修復歴車扱いとなっている
●内装のシートにタバコのコゲがある。子供、ペットが乗っていたので内装の状態が悪い
上記の案件も差額を支払う可能性があります
⑤ 毎年の自動車税、車検代、メンテナンス代、残価据置分にも金利がかかる
「リースなので、借りるだけ」「自動車税やメンテナンスもコミコミ」「月々の支払いが抑えられる」
こんな触れ込みなので気軽に支払いが出来そうな感じですが、実際は残価分も含めて、車購入に関してかかる全ての経費をリースで組んでもらう必要があります
となると、月々の支払いはそこそこ高額になるのは必然ですよね
そこが月々1万円で乗れる!!の落とし穴となります
リースとローンで月々の支払い額を比較します
※試算 ハスラーHYBRID-G
車両本体価格1,365,100円
諸費用込み総額1,520,000円
参照元 https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/
こちらのハスラーを通常ローン84回払い
残価設定ローン61回払い
メンテナンス付カーリース84回払い
この内容で月々の支払い額、金利を含む総支払い額、支払い期間満了後の残価を比較して表にまとめました
ボーナス払いは年2回、4万円(リースは消費税が加算されるので44,000円)
ハスラーHV-G | 通常ローン | 残価設定ローン | メンテナンスリース |
支払い回数 | 84回払い | 61回払い | 84回払い |
月々支払い額 | 14,700円 | 15,000円 | 18,260円 |
ボーナス年2回 | 4万円 | 4万円 | 44,000円 |
残価金額 | なし | 476,314円 | 251,000円 |
総支払い額 | 1,798,623円 | 1,776,314円 | 2,149,840円 |
リースでの支払いは残価金額が相当低く設定されるのと、総支払い額が高くなるところが考えものです
どんな支払い方法が良いの?
弊社独自の自由設定型ローン「フリーダム1」をご紹介させてください
リースと一緒じゃないの?という声があろうかと思いますので、リースとの違い、メリット、デメリットをお答え致します
●メリット
① 残価は設定出来ますが、リースとは違い走行距離等の取り決めがありません。市場相場に基づいて弊社で残価を設定します。支払い期間満了後に弊社で買取を行いますので、リースのように低い金額での残価設定は致しません
➁ お好きなタイミングで乗り換え可能です。途中解約でのキャンセル料金等は発生しません
③ お客様のライフスタイルに合わせて月々のお支払いパターン(金額変更もOK、期間中6回迄)がお選び頂けて、住宅ローンのようにスポット返済や支払いスキップも可能ですし、84回払い等の場合、最大120回払い迄支払い期間の延長が可能です
④ お乗りの間の車検点検整備、半年毎の点検、エンジンオイル交換等のメンテナンスパックが付いている(パックでは85,800円相当、実際かかる金額として弊社交換部品+作業工賃で約181,000円!!)で家計の支出管理が楽ちんです
⑤ ご購入を検討されているお車のグレード、車種等でご不安な点は丁寧にご説明してリセールバリューの高い車種、グレード、オプション等のご提案もさせて頂きます
⑥ 月々1万円~の最低限のご予算で欲しい新車、未使用車に乗れる(ホントに乗れます!! )後ほど検証します
●デメリット
① 7年ローンの場合、残価を設定する必要があるので、査定額が残価を下回った場合は差額はお客様負担となってしまう(キレイにお乗りならプラス査定もあるかも!!)
➁ メンテナンスリースとは異なり、税金関係は含みませんので、毎年の自動車税、車検時の重量税、自賠責保険料はお客様で負担して頂くことになります
③ タイヤ(スタッドレス含む)バッテリー、ベルト関係等の交換部品が出た場合はお客様負担です
自由設定型ローンフリーダム1についてのお問合せはこちらをクリック↓
後半へ続く